研究授業とは、教師の授業力向上や授業の効果を確かめることを目的とした公開授業です。先生として働き始めた1年目は、校内で多くの研究授業をこなさなくてはいけません。しかし、その準備の仕方や、うまくいく方法を教えてくれる先生は中々いません。
では、研究授業はどのような手順で準備をしたら良いのでしょうか?
この記事では、研究授業を作るための簡単な手順と、それぞれのポイントをご紹介します。
研究授業の第一歩は指導案作りから
研究授業の準備は、指導案作りから始まります。
学習指導案(がくしゅうしどうあん)とは、教員(学習支援者)が授業・講習などをどのように進めていくかを記載した、学習指導・学習支援の計画書のことである。
指導案は自分で1から作る必要はありません。基本的に誰かが作った指導案のデータや資料が残っているはずです。そういった先人の知恵を有効活用して行きましょう。
もちろん自分で工夫したいところは変更したり加えたりしましょう。ですが、このままでもいいと思った内容はアイディアをもらっても問題ありません。
他人の指導案を参考にするだけでも、指導案作りの時間は大きく短縮することができます。
研究授業は「わかりやすい教材づくり」に全てがかかっている
まだ経験が浅いうちの研究授業は、「子供にとってどれだけわかりやすく授業できるか」を最優先に考えて行きましょう。
そのような研究授業は、ある程度経験を積んでから考えて行きましょう。
授業をわかりやすくする教材とは?
授業をわかりやすくする一番良い教材は、「見える教材」です。
文字や言葉で説明するのではなく、絵や工作、動きを使って見せることが子供達の理解に大きく影響します。
例えば国語の物語文の授業であれば、登場人物を絵や印刷で表すペープサート(紙人形劇)の準備をするのが良いでしょう。劇を行うことによって、登場人物たちの行動がより具体化され、学習の苦手な子供も内容を理解しながら進めることができます。
また算数の授業であれば、提示した問題や、式の見える化をするのが最近的です。例えば小学校1年生の引き算の問題でこんな問題があったとします。
このような問題の場合、箱と松ぼっくりを用意して実際に先生や子供に問題の通りにやらせてみましょう。言葉でしかなかった問題が、現実となって子供達の理解を促進させます。
授業の見える化は最も簡単に授業の質を高める方法であり、最優先の方法です。子供の理解を第一に考えた準備がしっかりとできていれば授業は必ずうまく行くでしょう。
まとめ
- 指導案作りは1からやらずに、先人の知恵を活用しよう
- 見える教材づくりで、研究授業の質を高めよう
研究授業がうまくいくかは、指導案と見える教材がしっかりと準備できているかどうかです。しっかりと準備できれば、本番のことは心配することないでしょう。
それでも心配な場合は以下の記事を見てみてください。
無駄な準備を一切せず、「子供にとってどれだけわかりやすいか」を最優先にした研究授業を行っていきましょう!