小学校から高校までどこの学校でも必ずある運動会(体育祭)と音楽会。子供達も保護者の方々も楽しみにしていることが多い2大行事です。しかし、先生たちがどのように1から行事を作っているのかは中々知ることはできません。
そこで、今回は先生方が運動会と音楽会をどのように準備を進めているかをご紹介します。
運動会の進め方
運動会は学校の中でも一番大きな行事であり、最も準備が必要な行事です。近年では春運動会を実施する学校が多く、1学期が始まってすぐに先生たちは準備に取り掛からなければなりません。
ここでは運動会の詳しい準備内容を以下の2つに分けてご紹介します。
- 先生たちの準備
- 子供たちとの準備
先生たちの準備
まずは、先生たちが運動会を企画する必要があります。
体育主任が前年の運動会を参考に企画・提案することで他の先生たちのやるべきことが明らかになります。基本的に学年の先生たちで準備を進めることになります。先生たちの準備として必要なことは以下の通りです。
- ダンス曲の選定
- 一人の先生がダンスの振り付けを考えて、学年の先生に共有する
- 徒競走や学年競技の選定
この中でも一番ウエイトの高いものは、ダンスの振り付けです。
先生たちは学年の実態に応じて踊りやすい振り付けや、曲調にあった体系移動を考えなければいけません。また、それを自分自身で覚え、子供達に教えられるようにしなくてはいけません。
また、徒競走や学年競技は必要な道具や必要な人手をしっかりとリストアップして提案する必要があります。
子供たちとの準備
ダンスや競技が決まったら、いよいよ子供達と共有します。子供達と準備するべきことは以下の通りです。
- 先生たちが考えたダンスを覚える
- 競技のルールを把握して、何度か練習をして覚える
- 徒競走を実際に行なって本番の走る順番を確定する
- 学年競技以外にも、リレーなどの団体競技に出場する子供はベット練習する必要がある
先生たちが考えたダンスを子供達に紹介し、2,3週間かけてダンスをおぼえてもらいます。
この時にダンスが苦手な児童や得意な児童もバラバラなためダンスを教えるのは非常に難しいです。
また、各種競技は本番前に必ず練習を行います。この時に、覚えるのは競技のルールだけではありません。
- どんなタイミングで入場するのか。
- どんなルートで入場するのか。
- どこに何順で並ぶのか。
- 待っている間はどこにどう待つのか
特に小学1年生であれば、入念に覚えてもらう必要があります。しかし、本番前に細部まで丁寧に教えておくからこそ、本番にスムーズな動きで進めることができるのです。
運動会の主な準備はここまでです。
音楽会の進め方
音楽会では学年ごとに歌や演奏をするため、学年の団結力が大きく育まれます。しかし、休み時間を返上した練習や、少し変な音が混じっただけでも全体に大きく影響してしまうことなど、過酷な面もある行事です。
ここからは音楽会の準備を2つに分けてご紹介します。
- 先生たちの準備
- 子供たちとの準備
先生たちの準備
先生たちの音楽会に向けての基本的な準備は以下の通りです。
- 楽曲の選定
- 曲に使う楽器の選定
- 伴奏・指揮の練習
先生たちは音楽会が始まるだいぶ前から楽曲の選定を始めます。自分たちが受け持っている学年にはどんな曲があっているのかを考えた上で最適な曲を探します。
また、曲が決まったら先生自身が伴奏や指揮の練習をする必要があります。子供がやる場合もありますが、先生たちは教える必要があるため、どちらにせよマスターしなければいけません。
子供たちとの準備
子供たちが準備するものは以下の通りです。
- 誰がどの楽器をやるか、オーディションで決定
- 全体でひたすら練習
音楽会の演奏では子供が持っている鍵盤ハーモニカやリコーダーを使うのですが、選ばれた子供だけが太鼓や木琴、シンバルなどの特殊な楽器を使うことができます。それを誰が使うかはオーディションで決定することが多いです。
楽器が決定したら、あとはひたすら練習あるのみです。運動会のダンス同様、練習は2,3週間かけて行われます。
まとめ
- 運動会も音楽会も先生と子供の多くの準備の上で成り立っている。
いかがだったでしょうか?
運動会も音楽会も素晴らしい本番の裏では、子供と先生たちの凄まじい努力が隠れています。だからこそ運動会も音楽会も見ている人に感動を与えたりするのではないでしょうか?これから教員になる人はぜひ子供達と素晴らしい行事を作っていってください!