教員になると転職が難しくなることは世間ではよく知られています。また、悲しいことに一般的な企業では、元教員はあまり好まれません。
一体なぜ教員は転職することが難しいのでしょうか?
この記事では、教員にとって転職が難しい理由と、オススメの転職先をご紹介します。
なぜ教員は転職が難しいのか?
教員の転職が難しい理由は大きく分けて以下の2つであると私は考えています。
- 決まった時期に転職しないと迷惑をかけてしまう
- 社会で通用するビジネススキルが少ない
決まった時期に転職しないと迷惑をかけてしまう
学校の先生は担任として1年間学級を受け持つことになります。もし年度の途中で転職を決意したとしても、軽々しく辞められるわけではありません。
その先生がいなくなることで業務に支障が出ることはもちろんですが、担任が変わることは子供達にとって非常に大きなことであり、今まで信頼してきた子供たちを裏切ることになってしまいます。
あなたも子供の頃の担任の先生は、しっかりと記憶に残っていますよね?担任の先生はそれだけ私たちの人生の中に色濃く残っているのです。
そのため、実質教師を辞めることができる期間は3月の月末のみであり、それまでに転職する気が薄れたりしてしまうことが多いです。
教員から転職するつもりがあるのなら、年度末まで転職のことを考えながら教師を続ける気力か、年度途中でやめる鋼のメンタルが必要なのです。
社会で通用するビジネススキルが少ない
大学を出てすぐに学校の先生として就職した場合、その人は社会で働くことを知らないまま学校にい続けることになります。まさに私がそうでした(笑)
- 小学校→中学校→高校→大学→小学校(先生)
その場合、社会で通用するビジネススキルを持たないまま大人へと成長していくため、他の企業からビジネススキルを持たない私たちは歓迎されることがありません。
例えば、学校にいるとクライアントからメールをもらったりすることがないため、メールのビジネスマナーなどがありません。また、納期なども曖昧で期限が守れない先生たちも多くいます。
おすすめの転職先
学校の先生でも持ち前の教育スキルや、人に対しての優しさを生かして転職することは大いに可能です。ここからは、先生におすすめの転職先をご紹介します。
塾の講師
塾の先生であれば、元教員は最もスムーズに転職を行うことができるでしょう。必要なスキルは学校と大して変わらなく、教えることがメインになります。塾の講師をしていく上で、新しいスキルをつけつつ次の職種にまた転職したり、塾講師として昇進していくのも悪くありません。
市役所・学校の事務員
市役所や学校の事務員は、あまりビジネススキルが必要なく、事務作業がメインです。教員時代に事務作業が好きだった人はぜひ検討してみてはと思います。
しかし、市役所や学校の事務員は学校の先生と同じく国家公務員であるため、試験を受からなければなりません。塾の講師をしながら試験勉強をするなどであればスムーズに転職ができるのではないでしょうか?
介護士
介護士は教師の持ち前の優しさを生かしてできる仕事です。介護士は募集が多いこともあって、元教師ならすぐに始めることができるでしょう。
海外で教育活動
教育は日本だけでなく海外でも行うことができます。
海外には日本人学校やインターナショナルスクールなどもあり、日本で教えることに疲れを感じてしまった人には非常におすすめです。また、青年海外協力隊なども外国の子供達に教育することができます。
まとめ
教員が転職が難しい理由
- 決まった時期に転職しないと迷惑をかけてしまう
- 社会で通用するビジネススキルが少ない
教員のオススメ転職先
- 塾の講師
- 市役所・学校の事務員
- 介護士
- 海外で教育活動
いかがだったでしょうか?教員からの転職は、ビジネス面では難しく感じることが多いですが、教育力を生かした転職なら元教員は非常に大きな武器となります。
私が一番良いと思う方法は、元教員であることを生かした仕事をしながら、本当にやりたい仕事を見つけていくことだと思います!