文部科学省が行った教員意識調査によると、学校の先生たちは「休日出勤を苦痛に感じている」ことがわかっています。
では、実際に学校の先生たちはどれぐらいの割合で休日出勤をしているのでしょうか?
この記事では、先生たちがどんな理由で休日出勤をしているのかをご紹介します。
休日出勤理由①単純に業務量が多い
学校の先生たちは、単純にやるべき仕事が多いために休日出勤をしている場合が多いです。次週の授業準備や、終わっていなかった事務処理、校務分掌で割り当てられた仕事などやるべきことは無限にあります。
特に真面目な初任者の先生などは、毎週のように休日出勤をして、子供達のために授業準備をする姿が見られます。もちろん私も初任者の頃は毎週休日出勤をしていました。
経験のある先生たちは授業の流れをほとんど把握しているため、授業準備に時間をかけることはありません。しかし、初任者は授業をすること自体に慣れていないため入念な準備が必要になるのです。
ただし、1年目の後半になるにつれて初任者でもだんだんと授業準備のスピードが速くなっていくでしょう。
休日出勤理由②大きな行事の準備をしなければならない
大きな行事がある前は行事の担当主任や担当部会の業務量が多くなり、休日出勤をしなければならないケースが出てきます。
例えば、運動会前であれば、体育主任を中心に体育部会は総出をあげて運動会の準備に取り組まなければいけません。用具運びやライン引きはもちろん、行事を進めるための計画案の作成や精査も行わなくてはなりません。
また、遠足前であれば、特別活動主任を中心に特別活動部会で遠足の下見に行ったり、必要があれば、当日歩くルートの中にトイレを貸し出してもらえるように申請をしたりします。
このように何か行事があれば、基本的に先生たちは休日出勤をしているケースが多いのです。
休日出勤理由③休日にやらなくてはならない仕事がある
先生たちには半強制的に休日出勤しなければならない時もあります。
学校が関係する行事の中には休日に学校外で行われるものも多くあります。
例えば、地域が管轄する水泳大会や縄跳び大会があります。これらの大会に向けて学校でチームが作られ、学校の先生が引率として同行しなければならないため先生の休日出勤が必要不可欠となるのです。
休日出勤で給料は出るの?出ないの?
出ません。
休日出勤をしても出勤したことにすらされません。出張や引率で休日出勤を行った場合でも、有給が増えるだけになります。ちなみにその有給は確実に使い切ることはできません。
先生たちは授業があるため平日に有給を取ることはできません。そのため、有給は長期休みにとることになるのですが、それだけでは使い切ることができないのです。
効率的に仕事をこなせば休日出勤は0になる
学校の膨大な仕事量を効率的にこなすことができれば、休日出勤は0にすることができます。(引率など必須の休日出勤を除いて)
大きな行事の準備であっても、準備を入念に行って前倒しに考えていくことで休日を空けることができます。
しかし、学校の先生になっても効率的な仕事の方法を教わることはできません。
学校現場では、ほとんどの先生が残業・休日出勤が当たり前の状態で働いており、効率的に仕事をしている先生はあまり多くありません。
この際、自分自身で効率的な仕事術を学び、残業・休日出勤0を目指していきましょう!