あなたも「モンスターペアレント」という言葉を耳にしたことはありませんか?
モンスターペアレント、またはモンスターペアレンツとは、学校などに対して自己中心的かつ理不尽な要求をする親を意味する。元小学校教諭の向山洋一が命名したと称する。略してモンペア、モンペともいう。
先生をしていると、モンスターペアレントと遭遇することが少なからずあります。ですが、教員という職業柄、情報を外部に流すことができないため、具体的にどのようなモンスターペアレントがいるのかは明かされることはありません。
この記事では、元教員の私が実際に遭遇したモンスターペアレント事件を2件と、実際に学校がどのような対処しているかをご紹介します。
ちょっとぶつかっただけで包帯!?Aさんの場合
ある日、Aさんが廊下を歩いていると、低学年の児童と体がぶつかってしまいました。その日はAさんから担任に報告することもなく、何も起きずに学校が終わりました。
翌日になると、Aさんのお母さんから連絡帳が届きました。中を開けてみるとおびただしい量の文章が書かれています。
また、このような事件があったにも関わらずなぜ一切の連絡がなかったのでしょうか?必ず学校で犯人を見つけ出してください。犯人が見つかったらすぐに報告してください。」
連絡帳にはこのようなことが書いてあり、Aさん本人も腕が骨折しているかのような包帯を巻いて登校して来ました。Aさんに怪我の具合を聞いてみると、外傷はないけどなんとなく痛い程度のことでした。
結局学校では犯人を見つけることができず、Aさんのお母さんへは謝罪の電話・連絡帳を送りました。その後もAさんはしばらく包帯を巻き続け、お母さんからもネチネチと連絡が続きましたが、徐々になくなっていきました。
実は、今お話ししたAさんのお母さんは他にも多くの事件を起こしています。
宿題やってないけど怒るな!?Bくんの場合
Bくんは授業にほとんど参加せず、宿題も全く提出せず、先生の言うことや決まりを守らないとんでもない児童でした。そんなBくんを見かねて担任の先生がキツく指導したところ、事件は起こりました。
翌日には連絡帳が届き、中を開けてみるとおびただしい量の文章が書かれています。
いやいや、あなたの息子さんはクラスに迷惑をかけているんですよ?それに、このまま成長してダメ人間になっていってもいいんですか?
担任はそんな返答をしたかったのですが流石にできず、連絡帳には謝罪の言葉を書きました。
その後Bくんは指導を受けることがなくなったため、今まで通り授業を受けず、宿題の提出もせず、決まりも守らない生活を続けていきました。
謝るだけ?学校のやりきれない対応
現実的に、学校は保護者に対して立場が弱く、保護者の理不尽な要求に対しても謝罪で対応する場合が多いです。なぜなら、下手にことが大きくなったりすると、後々面倒になったり、事件が長引いてまうことが多いからです。まずは、謝罪をして怒っている保護者の感情をクールダウンさせてあげることが大事です。
実際にモンスターペアレントに会ってしまったら?
必ず周りの先生方に相談して、一緒に考えてもらうことが大事です。一人で抱え込んでしまっては悩みが大きくなってしまい、事件が長引いてしまいます。仲間に相談をしてチームで課題に取り組んでいきましょう。
まとめ
- 現実的に、モンスターペアレントに対して学校は謝罪をすることが多い
- もし自分がモンスターペアレンとに遭遇したら、必ず相談をする。
いかがだったでしょうか?モンスターペアレントは実際に存在しています!私が遭遇したのはまだまだ規模の小さい事件でしたが、教員仲間からはもっと悲惨な事件も耳にしています。
しかし、モンスターペアレントに遭遇しても、すぐに周りの先生たちに相談することで必ず解決することができます。モンスターペアレントのような大きな課題はチームで取り組んで、一人で抱え込まないようにしてください!