多忙な毎日を送っている先生達が必ず毎日やっている授業ですが、授業は簡単にできることではありません。
- その授業にどんな目的があるのか?
- どんな課題なら目的が達成できるか?
- 課題を意識するためにどんな発問をすればいいのか?
授業は突き詰めていくと準備に長い時間を要するものとなります。
では、学校の先生達は一体いつ授業の準備をしているのでしょうか?この記事では学校の先生達の授業準備の実態を紹介します。
実は全然準備できてません
ごめんなさい!実はほとんど準備はできていません!!
教員の仕事は授業準備以外にも行事準備や学校運営の仕事などとても多く、そのほとんどが授業より優先して取り組まなければいけない仕事になります。
全くもってその通りです。しかし、授業自体はどんなクオリティでも子供以外には見られず、他人に評価されない性質があります。期限のある事務作業や、一定のクオリティを保たなくてはいけない行事計画などが多いため、授業は後回しにされてしまうのです。
もちろん中には仕事を効率的にこなし、授業準備をしっかりしている先生もいますが、反対に全くのノープランで授業をはじめ教科書を見ながら即興で授業をする先生もいます。
普段行う最低限の授業準備
ここからは、元教員の私が普段行っていた最低限の授業準備を紹介します。
基本的に抑える項目は以下の通りです。
- 授業の目標(その時間に何を身につけたいのか)
- 授業の評価(その時間に何ができれば目標を達成したと言えるか)
- 授業の課題(その授業で評価をするためにどんな課題に取り組むか)
- 授業の発問(課題に意欲的に取り組むためにどんな質問を投げかけるか)
この4つを押さえておくことで、授業に一本の軸を持って臨むことができます。
また、この4つは教科書の指導書(教員に配布される授業の手引書)に例が載っているためすぐに確認することができます。
実際できるようになります。クオリティはおいておきますが…
もし授業が別の方向に逸れたり、止まってしまったとしても最終的なゴール(目標)とそれまでの道筋(評価・課題・発問)がはっきりしているため安心して授業をすることができます。
まとめ
- 毎日授業をしっかりと準備するのは、現実的に非常に難しい
- 目標、評価、課題、発問の4つを抑えることで最低限の授業の準備ができる
いかがだったでしょうか?教師の本分は授業と言われますが、そこに力を入れるのは非常に難しい状況です。働き方改革によってこの状況が改善される可能性もあるため、今後の教育界の動向を見て行きましょう。