小学校1年生は、あらゆる学年の中でもダントツの大変さを誇ると言われています。
そのため1年生の先生はベテランの女性先生で学年を固めて行くことが多いです。しかし、具体的にどんなことが大変なのかはあまり知ることができません。
この記事では、元小学校1年生担任の私が「1年生で大変だと思うことを3つ」ご紹介します。
①どんなクラスになるのか分からない
学校ではクラス分けをする際に、前年度の子供達の様子を参考にクラス分けを行うことになります。なぜなら、手のかかる子供や優秀な子供が1クラスに集中してしまうことを避けるためです。
しかし、小学校1年生の場合は子供の詳しい情報を引き継いでクラス編成をすることはできません。
一応幼稚園や保育園から子供の情報を送ってもらえるのですが、それぞれの幼稚園・保育園からの情報をもらうため、子供の印象が違ったり、情報がバラバラであったりということが多いでのです。
実際に私が小学校1年生を担任した時には、手のかかる子供が7人も集まってしまって大変なクラスになってしまいました。
このように、小学校1年生のクラス編成には偏りが起きてしまう危険性を把握して起きましょう。
②学習規律が定まっていない
小学校1年生にとって、学校という場所自体が初体験の場所であり、集団の中で一斉に授業をするのも初体験となります。
なので、まずは学習規律の確率から丁寧にやって行く必要があります。
- 授業中は立ち歩かない
- 授業中は私語をしない
- 人が発表しているときは話を挟まな
- 授業が始まる前に’、教科書や筆箱を用意しておく
- 体育の儒教は体育着に着替える
上記のような、ごく当たり前のルールを徹底的に指導しなくてはなりません。
もし、1年生の時点で学習規律を確立させることができなければ、子供自身がその後の学校生活に非常に苦労してしまうことになります。
③生活態度が定まっていない
学習規律と同じく、生活態度も全く定まっていません。
幼稚園や保育園で通ってきたルールは学校と違っていることが多く、1から指導して行く必要があります。
- 廊下を走ってはいけない
- 休み時間以外に校庭で遊んではいけない
- ランドセルのしまう向き
- 机のフックには何もかけてはいけない
これらのルールを指導するためには理由付けが必要です。
- なぜ廊下を走ってはいけないのか?
- なぜ休み時間以外に校庭で遊んではいけないのか?
- なぜランドセルは手前を丸いほうにしてしまわないといけないのか?
- なぜ机のフックには何もかけてはいけないのか?
指導の時には必ず理由を付けて伝えることで、子供達も納得してルールを守ることができ、生活態度がよくなっていきます。
また、ルールが守れていた時には必ず褒めてあげましょう。ルールが守れていることは本来当たり前のことで、教師も見逃しがちです。しかし、ルールを守っている時にこそ声をかけることで大きな効果になります。
1年生は死ぬほど可愛い
ここまでご紹介した3つの大変さを見て
「うわ…1年生やりたくない…」
と感じられたでしょうか?
ですが、小学校1年生は大変なことばかりではありません!
1年生には1年生でしか見ることができない可愛さを存分に感じることができます。
6歳頃の子供達が運動会のダンスをしている姿を目の前で見れたり、音楽の授業中みんなで可愛い歌を歌ったりしている時間は非常に幸せを感じます。
このように、小学校1年生は大変なことも多いですが、それに見合う幸せをもらえます。気になった方はぜひ1度1年生に挑戦して見てください!