みなさん近頃、いかがお過ごしですか?
これまでもいくつかのホラー映画についてご紹介してきましたが…。
これとか▼
これとか▼
今回は、「続編が絶対に観たくなる!シリーズ化されたホラー映画」を5作品ご紹介したいと思います!
しかし、ここで不安になってくるのが、シリーズものにありがちな“気になる”あの問題。
- 1作品目は傑作だったが、続編は駄作。
- 所詮、続編に前作を越えることはできない。
- 続編のせいで前作が台無しになった。
世界的に大ヒットしたホラー映画『エクソシスト』は、続編失敗映画として有名なんです。その失敗度は『エクソシスト2』の仕上がりに憤慨した原作者がその後、自らメガホンを取って『エクソシスト3』を制作し、「3がエクソシストの正当な続編である」としたほど…。
ホラー映画のみならず、シリーズものに付きまとうこの「続編ガッカリあるある」ですが、今回はこちらを完全に打破した、「続編ハズレなし」「続編も良作」な作品のみを厳選しました!
第5位『ハッピー・デス・デイ』
2017年公開のホラー映画。
監督はあの『パラノーマル・アクティビティ』シリーズで脚本や製作を務めたクリストファー・B・ランドン。
あらすじと見どころ
女子大生のテレサ・ゲルブマン(愛称ツリー)は、誕生日の朝、友人カーターの部屋(男子寮)で目覚める。ひどい二日酔いで不機嫌なまま自身の女子寮に帰宅すると、ルームメイトがカップケーキで誕生日を祝ってくれた。しかし、不機嫌なツリーはケーキをゴミ箱へ捨てる。そして不倫関係にある大学の教授に会い、夜のパーティーへと出かける。その道中、ベビーのお面をつけた何者かに殺されてしまう。気が付くと、ツリーは再び友人カーターの部屋で目を覚ましていた。前日と全く同じ日を過ごしていることに気が付いたツリーは、再び殺される。そしてまたカーターの部屋で目覚めたツリーは、自分が殺される誕生日が繰り返されていることを確信する…。
「自分が死ぬ誕生日」が永遠と繰り返される、ループもののホラー作品。
このインパクトのあるお面ですが、監督の妻が妊娠したことがきっかけで発案されたベビーマスクなのだそう…。
自分が死ぬ日々を繰り返すという、一見ダークなテーマですが、主人公のツリーがかなりタフなのでそこまで暗くなりません。最初は性格の悪さが目立つツリーですが、エッジの効いたキャラクターで、自分の死にガンガン立ち向かっていきます。死のタイムループ真っただ中だというのに、それさえも楽しんでいるかのよう。(全裸で学校を歩いてみたり…)
死なないために試行錯誤し、犯人探しをするのですが、さすがは全裸で学校も歩ける主人公、怖いけど笑えるんです。もちろん、肝心のラストもかなり大当たり…!
そして何より、ホラー映画なのに泣けるんです…。笑いも感動もぶち込まれたホラー作品ってなかなかないので、「ホラーが苦手」という方にもおすすめできます!
シリーズ・続編について
続編は今のところ『ハッピー・デス・デイ 2U』の1作品のみで、こちらもループものになりますが、前作よりもパワーアップした次元になっていて面白いです!
- ハッピー・デス・デイ(2017)
- ハッピー・デス・デイ 2U(2019)
第4位『死霊館』
2013年公開の『死霊館』シリーズ。
第1作目の監督は『SAW(ソウ)』のジェームズ・ワン。
あらすじと見どころ
1971年、ロードアイランド州ハリスヴィルの田舎の一軒家に、ペロン夫妻と5人の娘たちが引っ越してきた。新居を楽しむ家族だったが、入居からすぐに様々な怪奇現象に襲われる。奇妙な現象は続き、ついには子ども達へと危害が及ぶようになる。そこでペロン夫妻は、数々の心霊現象を解決してきたウォーレン夫妻に助けを求めた。
調べを進めるウォーレン夫妻は、一家が引っ越してきた屋敷の不気味な過去を発見する。
この『死霊館』シリーズ、実話を基に制作された映画で、実在するアメリカの超常現象研究家、ウォーレン夫妻が実際に調査した怪奇事件をもとに描かれています。
こちらが実際のウォーレン夫妻▼
結論から言います。この『死霊館シリーズ』結構怖いです…!だって実話ですもん…。ぶっちゃけ、シリーズの中には「そこまで怖くないかなぁ?」なんて思うものもあるんですが、「現実にありました」というなんともイヤ~な恐怖感(というか不安感)はダントツです。
しかしこのシリーズ、終わり方が絶望的でないのが凄く良い!バッタバタ人が死んでいって、ひたすらに悲壮感漂うホラー映画ではなく、最後はみんな何だか報われて一応ホッとできるんです。「一見落着」できるラストがとても良い!でもそこがまたリアルに感じられてやっぱり怖いんですけどね…。
「実話を基にしたホラー映画が好き!」「リアルな恐怖を感じたい!」という強者さんにおすすめです!
シリーズ・続編について
『死霊館』シリーズはスピンオフ作品も含めると全部で6作!
- 死霊館(2013)
- アナベル 死霊館の人形(2014)
- 死霊館 エンフィールド事件(2016)
- アナベル 死霊人形の誕生(2017)
- 死霊館のシスター(2018)
- アナベル 死霊博物館(2019)
こちら、時系列がバラッバラなので、ちょっと時系列順に並べてみました。
ちなみにスピンオフ作品には(ス)マークがついています。
- アナベル 死霊人形の誕生(ス)
- 死霊館のシスター(ス)
- アナベル 死霊人形の誕生(ス)
- アナベル 死霊館の人形(ス)
- 死霊館
- 死霊館 エンフィールド事件
上の通り、実はスピンオフがめっちゃ多い映画なんです…!
【死霊館シリーズ】
ウォーレン夫妻が事件を解決していくストーリー。
- 『死霊館』
- 『死霊館 エンフィールド事件』
【アナベルシリーズ】
アナベル人形中心のストーリー。
- 『アナベル 死霊館の人形』
- 『アナベル 死霊人形の誕生』
- 『アナベル 死霊博物館』
【シスターシリーズ】
ウォーレン夫妻と関係の深い悪魔中心のストーリー。
- 『死霊館のシスター』
【シスターシリーズ】は、アナベル人形とは全く関係がなく、どちらかというと【死霊館シリーズ】に含まれるかもしれません。
観る順番は…?
これだけ量産されるともうどこから観ていいか分からなくなりますが、時系列順に観るのはおススメしません!
【死霊館シリーズ】と【アナベルシリーズ】を完全に分けて、公開順に観ていくことをおススメします!
『死霊館のシスター』は単品でも全然OKですが、『死霊館 エンフィールド事件』も一緒に観ると面白いですよ!
第3位『インシディアス』
2010年に公開された作品。
こちらも監督は『SAW(ソウ)』のジェームズ・ワン。そして脚本も同じく『SAW(ソウ)』で脚本を手掛けたリー・ワネル。
あらすじと見どころ
3人の子供たちと共に、夫のジョシュと妻のルネは新居に引っ越してきた。入居後すぐ、おかしな現象が起こり始める。屋根裏からの物音や謎の声など、怪奇現象が続いた。そんな時、小学生の息子ダルトンが原因不明の昏睡状態に陥ってしまう。新居が呪われていると感じた夫婦はすぐに引っ越すも、怪奇現象はおさまらず、ダルトンも目を覚まさなかった。霊媒師や牧師などに相談するが、状況は悪化していくばかり。そしてたどり着いたのが、悪魔学者のエリーズという人物だった。
(たぶんネタバレしてない…)レビューはこちら▼
全てのシリーズにおいて、とにかくストーリーが面白いです!ホラー映画にありがちな「どうせアレでしょう?怨霊でしょう?悪魔でしょう?それとも殺人鬼かな?」みたいな予想の斜め上を行く回答でびっくりします。もちろん怨霊とか悪魔とかが関係してはいるのですが、そこに至るまでの様々な人間の心理経緯を丁寧に(しかも怖面白く)描写してくれるところが素晴らしい!
内容の濃い、深めなホラー映画が好みの方におすすめです!
こちら、最後の『インシディアス 最後の鍵』について、私はまだ観ていないのですが…、どうやらちょっと評判が悪いらしいです…。
シリーズ・続編について
『インシディアス』シリーズ、現在まで全部で4作品公開されています。
- インシディアス(2010)
- インシディアス第2章(2013)
- インシディアス序章(2015)
- インシディアス最後の鍵(2018)
こちらの作品は、公開順に観ても楽しめるのですが、時系列順に観なおすのもかなり面白いと思います!
時系列ではこんな感じになります。
- インシディアス序章
- インシディアス最後の鍵
- インシディアス
- インシディアス第2章
ほとんど単品で観ても楽しめると思うのですが、『インシディアス第2章』は、『インシディアス』を観てからの方がいいと思います!
第2位『SAW(ソウ)』
2004年に公開され、社会現象にもなったサイコスリラー映画『SAW(ソウ)』。
『死霊館』『インシディアス』シリーズでお馴染みのジェームズ・ワン初監督作品で、脚本は、『SAW(ソウ)』ならびに『インシディアス』にも出演したリー・ワネル。
あらすじと見どころ
ゴードンとアダムは、老朽化したバスルームで目覚める。2人は足首に鎖をはめられた状態で、2人の間には自殺死体が転がっていた。混乱する2人は、「再生せよ」と書かれたテープとテープレコーダー、そして2本のノコギリを発見する。アダムへ宛てられたテープの内容は「この場で死ぬか、逃げ出すか」ゴードンに宛てられたテープは「6時間以内にアダムを殺せ、そうでなければお前の妻と子が死ぬ」というものだった。殺人鬼ジグソウによる命を懸けた残虐なゲームがはじまった。
アダム役で出演したのが、脚本も務めたリー・ワネル。
ホラー映画を観ない人でも、一度は見聞きしたことがあるだろう映画『SAW(ソウ)』。あまりの高評価に、私も1作目はレンタル開始後すぐ視聴しました。1作品目を観て、そのストーリーに驚愕し身震いしたのですが、やはり血みどろ…観てるだけで痛い(心理的に)映画なのです。それからしばらく距離を置いていたのですが、暇を持て余した私、全部観ました。
全部見ました!(自慢したいので2回言いました)
血みどろ映画は得意な方ではないのですが(どちらかというと苦手)、殺人鬼ジグソウの「犯行の動機」「彼と関わってきた人物の謎」「ジグソウが生まれた経緯」「後継者の謎」などが少しずつ明るみになって、気になって気になって一気見しました。正直、目をつぶったり耳を抑えたり、顔をそらしたり画面から走って逃げたりの卑怯視聴のオンパレードでしたが、そこまでしてでも観る価値アリだと思います!
逆に「血みどろカモン!」「グロ超得意!」という方は、そりゃあもうお楽しみください!「グロは得意じゃないけど、ホラー映画の考察は大好き!」という方には、卑怯視聴をしながら(できれば明るい午前中に)でも楽しんでいただきたい!
こちらの作品、全作R15+指定です。
残忍な描写が苦手な方は無理しないでくださいね!
『ソウ』を全視聴できた瞬間、「大人の階段上った…!」と思いましたもん。(精神面で)
シリーズ・続編について
こちらの『SAW(ソウ)』シリーズ、2004年から2017年までになんと8作品も続編が公開されているんです。
- ソウ(2004)
- ソウ2(2005)
- ソウ3(2006)
- ソウ4(2007)
- ソウ5(2008)
- ソウ6(2009)
- ソウ7 ザ・ファイナル3D(2010)
- ジグソウ ソウ・レガシー(2017)
そして、考察大好きマンなあなたにストーリーの時系列をご紹介したいのですが…!基本的に公開順に時間が進んでいます。
とても詳しく時系列の話をすると、200%ネタバレしてしまいます…!
観る順番としては、とにかく公開順が一番!
単体での視聴をご希望の方は、1作目がいいかと思います。
第1位『羊たちの沈黙』
1991年に公開された『羊たちの沈黙』、第64回アカデミー賞で主要5部門を受賞した名作ホラー。
元精神科医で殺人鬼のハンニバル・レクターを演じたのはアンソニー・ホプキンス。
『羊たちの沈黙』にて重要な役割を果たすヒロイン、クラリス役はジョディ・フォスター。
続編『ハンニバル』でクラリス役を演じたのは、ジュリアン・ムーア。『羊たちの沈黙』でアカデミー主演女優賞を受賞したにもかかわらず、ジョディ・フォスターは続投を断りました。これには様々な噂があります…。
あらすじと小ネタ
FBIアカデミーの実習生クラリス・スターリングは連続殺人事件解決のため、ある任務を課される。その任務は、元精神科医で凶悪殺人犯の囚人ハンニバル・レクターに事件の助言をもらうこと。
FBIへの協力を拒絶していたハンニバル・レクターだったが、クラリスとの交流の末、彼女の過去を語らせることと引きかえに助言することを決める。
「アメリカ映画史上最も人気のある悪役」で第1位に選ばれた、愛される殺人鬼ハンニバル・レクター博士。
美食家(人間も食べちゃう)であるレクター博士ですが、演じたアンソニー・ホプキンスはベジタリアンです。
シリーズ・続編について
1991年上映の『羊たちの沈黙』の大ヒットから、『レッド・ドラゴン』まで続編全てハズレなしのスゴイ映画!
4作目『ハンニバル・ライジング』を酷評する方も多いですが、週末興行成績で初登場2位を獲得するなど、結果的には全作成功していると思います。
- 羊たちの沈黙(1991)
- ハンニバル(2001)
- レッド・ドラゴン(2002)
- ハンニバル・ライジング(2007)
ハンニバルシリーズは、前述した『SAW(ソウ)』よりもグロテスクなシーンは多くはありませんが、たまに「うっ!」となる映像もあります。特に『ハンニバル』に関してはR-15指定されているので、苦手な方はご注意を…!
それでは時系列順にも見ていきましょう!
- ハンニバル・ライジング
- レッド・ドラゴン
- 羊たちの沈黙
- ハンニバル
観る順番についてですが、基本的に公開順に観た方が無難。
しかし、「久しぶりにもう一度観たい!」という方や、「ほとんど内容は知ってるけど…」という方は、時系列順に観ても面白いと思います。
見どころ
この世に「アンソニー・ホプキンスという俳優がいて良かった…」と思える作品。彼の怪しさと色気、知的で繊細な演技が「レクター博士」という恐ろしくも魅力的な殺人鬼を作り上げたと言っても過言ではないでしょう。
シリーズ全作、レクター博士のただならぬ存在感に圧倒され、あっという間に観終わってしまいます。その後、じわじわと浮かんでくる「あれ何だったんだ?」「あれって何を意味してたのか?」「じゃあこういうことか?」「いやでも、こういうことか?」と、頭を抱えさせてくれるのもまた楽しい!2作目では重要なヒロインであるクラリス役が諸事情により変更されます。しかし!クラリス変更という痛手を感じさせない、サイコ感と恐怖、そしてトキメキが爆発します。ちなみに私は2作目が一番好きです。
ただ…4作目は、「あれ?これ誰?レクター博士じゃないよね?」と戸惑ってしまいますが、安心してください。しばらくするとイケメン補正がかかります。「レクター博士だもん!イケメンだよね!」とか思えます。そして、日本人ファンには嬉しい日本の描写が重要なポイントとなるのですが、「違う、そうじゃない」と泣きたくたります。しかし、そこもまたイケメン補正で対応可能なのでご安心ください。総合的に判断して4作目はぶっちゃけ観なくてもいいかもしれませんが、レクター博士という殺人鬼の原点が知れますので、やっぱり観た方がいいかと思います。
3作目までは、本当に神がかった名作です。考察大好きさんは、ホラーが苦手でも絶対観るべき!
ちょいワル男に惹かれるようなもん
ホラー映画をガンガン観るようになったのはここ最近なのですが、やっぱり退屈しのぎには刺激のあるものが満足感を得られます。
「暇すぎてどうにかなりそう」という方や「毎日同じことの繰り返し…」というあなた!ホラー映画で気軽にドキドキしてみませんか?